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研究部:共同研究

学会活動

テーマ:子どもが求める学び環境の教育保健学的探究

研究期間

2023年~2025年

研究の趣旨

新型コロナの流行により、子どもたちを取り巻く環境は大きく変貌し、前倒しして行われたICT教育は,その準備も不十分なまま多くの問題を抱えながら加速している.また,コロナ禍の中で子,どもたちの生活も大きく変わり,心身の健康問題は視力低下やネット依存,自殺の増加,新たな様相を示す不登校の問題など学校教育が抱える課題は大きい. 2021・2022年度の研究では,「教育保健学的な視点から見た学校の存在意義」について,子どものからだや生活についての実態調査による実態研究グループ,不登校経験者を対象とした実践や保健室・養護教諭による実践を検討する実践検討グループ,さらに学校の歴史を教育保健学の視点で検討する歴史研究グループに分けて追究してきた.そしてそこでは、子どもが求める学校や学校が果たす教育保健的機能の実態、子どもが人間らしく育っていけるような保健室のあり方や種々の実践,子どもの「生きづらさ」と教師の「やりがい」に影響している歴史社会的背景等が明らかになり,教育保健学的な学校の存在 意義が示された.日本の現状に目を向けると,子どもたちが求めている学校の具体化には多くの課題が山積している.子どもの自殺や不登校,いじめ等に関する日本の現状はそのことを如実に示唆している.
この3年間では子どもが求める学び環境を教育保健学的に探究することを目的に,ICT教育一学級の適性人数や,教室座席等といった公教育の実態に関する国際比較やその実験的検討,さらには養護教諭の複数配置等を実現するための課題等に関する検討を行いたいと考える.

研究方法

■Aグループ
テーマ:「学び環境の実態と新たな学び環境づくり~実践的アプローチを中心として」
(担当 近藤真庸)

■Bグループ
テーマ:「日本の学校の現状と望ましい学校づくり~公教育の国際比較等をもとに」
(担当 野井真吾・田中良)

■Cグループ
テーマ:「子どもが求める保健室づくり~養護教諭の複数配置等の検討」 
(担当 鹿野晶子・宍戸洲美)

*参加希望者は研究委員長までご連絡ください。(shishido@teikyo-jc.ac.jp